紛争の内容
 コンビニエンスストアでの窃盗(万引き)で現行犯逮捕。この店舗では,複数日にわたって窃盗を繰り返している状況で,被害者感情は熾烈でした。

交渉・調停・訴訟などの経過
 本人は生活保護を受けておりましたが,若干の手持のお金があったため,その金銭を持って,被害店舗と示談をすることとしました。
本人には速やかに謝罪文を作成してもらい,被害店舗に赴きました。
被害店舗としては,全額の弁償をしてくれるなら示談をしてくれるとのことでした。一括払いは困難であったため,手持のお金は合意時に支払い,その残額は,無理のない形で分割払いとして示談をし,被害届取下書を獲得しました。
 すぐに検察官に提出し,不起訴処分を求めました。

本事例の結末
 本人は無事に不起訴となり,普段の生活に戻ることができました。

本事例に学ぶこと
 示談では粘り強い交渉とフットワークの軽さ,さらには被害者の意向に配慮する能力が求められると思います。例え手持のお金がなくても,例外的に分割払いという方法もありますので,あきらめずに被害弁償を目指すと,最終的には軽い処分になる可能性があります。