①会社員が強制わいせつで逮捕されたが,直ちに釈放を実現し,4件の同種犯行について起訴されたものの執行猶予付き判決を獲得した事例

②被告人の男性会社員(20代前半)は,路上で女子小・中学生(12才~15才)のお尻を揉む・胸をわしづかみにするなどの強制わいせつを繰り返していた。

③男性は,会社に出勤する必要や,家族の面倒を見る必要があり,弁護人を通じて裁判官の10日間勾留決定に対して異議を申し立てたところ,裁判所は再検討し,勾留決定を棄却たため,勾留2日目に釈放された。そのため,男性は早期に会社に復帰することができた。

④警察による取調べは身柄解放後も任意で続けられ,示談成立前に起訴されてしまったが,男性や身元引受人との綿密な打ち合わせのもと裁判に挑み,検察官の求刑2年のところ,懲役2年・執行猶予3年の判決を受け,執行猶予を獲得することができた。
男性の金銭的事情から,被害者との示談は1件も整わなかったものの,身元引受人の存在や最後まであきらめず罪と向き合い反省を深めたことが功を奏した事案である。