事案の概要

知らない女性に対する強制わいせつを繰り返したという事案で少年は現行犯逮捕されました。

交渉・調停・訴訟などの経過

捜査段階では,少年の勾留を阻止するため検察官を説得した結果,勾留請求を阻止することが成功し,逮捕から2日後には釈放され,自宅に戻れました。
その後,事件が家庭裁判所に送致され,少年審判が開始しました。
付添人弁護士は,少年の両親からの要望を受けて,全ての被害者との間で,謝罪及び示談交渉を進めました。中には,一切応じていただけない方もいらっしゃいましたが,審判までに8割近い方との間で,被害弁償と示談が成立しました。
また,性犯罪であることを踏まえ,親の協力を得て,専門医療機関から治療の受入れを約束してもらいました。
付添人弁護士としては,審判前に,担当裁判官や家庭裁判所調査官とも面談を実施し,少年の更生には専門医療機関の治療が不可欠であることや,多くの被害者との間で示談が成立していること,これまでに少年には補導歴一つなく,社会内で更生する家庭環境も整っていることを意見として述べました。

本事例の結末

鑑別結果の処遇意見や,家庭裁判所調査官の意見は,いずれも少年院送致を相当とする内容でしたが,審判の結果,試験観察となり,自宅に戻ることができました。
その後,少年の生活環境が安定し,半年近く家庭裁判所調査官との面談を行った後,少年の更生が認められ,無事に保護観察処分となりました。

本事例に学ぶこと

犯してしまった罪は消える事がありませんが,被害者に対して慰謝の措置を講じることができる場合があります。被害の事実は消えませんが,被害者の気持ちが少しでも救われることがあるので,被害弁償はとても重要となります。少年審判では,教育的な観点から,少年の処遇を決めることになりますが,示談や被害弁償がなされたかどうかは,裁判官も関心を持っています。
ところで,刑事事件には,時間的制約がありますので,迅速性や機動性が強く求められます。
被害者と示談するためには,連絡を怠らず,場合によっては各地に出向く必要がある場合もあり,謝罪の意思や反省を伝えることが大切です。
刑事事件では動きの良い弁護士に依頼することが重要と考えており,当事務所の集中チームでは,機動力のある若手から中堅弁護士が担当しますので,ぜひご相談いただきたいと思います。

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